強制収容所で死の床にあった若い女性が、フランクルに対して「私をこんな目に遭わせた運命に感謝しています」と伝えました。その真意はと言うと、「以前は何不自由ない生活で甘やかされ、真剣に精神的な悩みなど追っていなかった。しかし、今はどんなことがっても幸せです。全てが真剣になりました」
と言うことなのです。このような過酷な状況に遭わされたことで、「本当の自分が確かめられる」と。
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私たち人間というのは、苦しみや悲しみを通して物事の本質を見抜く力を身につけ、成長してゆくんですね。そして、究極の苦しみを乗り越えた人は、真実の自己を覚醒させことになります。
「私たちは苦悩を通して成長してゆく存在である。人間とは、苦悩する者であり、苦悩するからこそ人間なのである。
詩人リルケによると、「苦悩を引き受けない人間は死んでいる・・・・」
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