子曰く、千乗の国を道びくに、事を敬して信、用を節して人を愛し、民を使うに時を以ってす。
これは、戦車を千台も持つくらいの国を治める際の心得を表しているものです。
著者は次のように解説してますが、なるほど現代のリーダシップ、経営学にもつうづる内容ではないかと思います。
スポンサーリンク
できもしないことはやろうとしない。できることはちゃんとやる。やるからには中途半端にやらない。やるときは無駄な金はかけない。人を労役させるときには、文句が出ないようなタイミングを見計らう
なるほど、経営者の視点としてはとても大切なことですよね。以前、私が務める会社の代表取締役からもこれに似たようなことを聞いたことがあるのでが、ひょっとしてこのことを言っていたのだろうか。
著者も指摘しているのですが、「人」と「民」を使い分けている点が気になります。孔子は、「人を愛し」「民を使う」と表現しているのですが、親愛なる「人」と使役の道具である「民」との間には、とても深く埋めがたい溝がありそうです。
スポンサーリンク