「人生を変えるドラッカー」というほんに出会う機会があり、ざっと読んでみました。いわゆるP.F.ドラッカーの名著:「経営者の条件」を、物語風にして分かり易く解説した内なのですが、これをきっかけに本家本元の「経営者の条件」を読んでみたくなり、読み始めた次第であります。
そこには、私たち「サラリーマン:知識労働者」が、どのようにして成果を上げるのかという「仕事=生き方」の原理原則のようなことが整理されていて、シニア世代になった今でさえ新鮮な学びが得られるのであります。
この本のタイトルは「経営者の条件」。その冒頭で、次のように述べられている。
普通のマネジメントの本は、人をマネジメントする方法についていて書いている。しかし本書は、成果をあげるためにみずからをマネジメンとする方法について書いた。他の人間をマネジメントできるなどとということは証明されていない。しかし、自らをマネジメントすることは常に可能である
そもそも自らをマネジメント出来ないものが、部下や同僚をマネジメントできるはずがない。マネジメントとは、模範となることによって行うものである。自らの仕事で成果を上げられないものは、悪しき手本となるだけである
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何とも衝撃的であり、私たちサラリーマンにとっては耳の痛い内容である。
ここでは「経営者」や「エグゼクティブ」という単語が使われているが、これはいわゆる企業におけるCEOや役員だけでを指すのではなく、組織で働く一般的な知識労働者(ホワイトカラーなど)を指している。
そしてもう一つの大切な条件として、「成果をあげる」ということを強調している。すなわち経営者には、「組織において成果をあげる」ことが求められているのである。
すなわちドラッカーは、「組織で働く知識労働者は、まるで経営者のように自らをマネジメントすることによって成果をあげよ」と言っているのである。それが経営者=知識労働者の条件であり、働くということの意義であると。
成果をあげるための条件
本書では、ドラッカーが調査・研究の中で見出した「成果をあげる他に必要な八つの習慣」が示されている。
- なされるべきことを考える
- 組織のことを考える
- アクションプランをつくる
- 意思決定を行う
- コミュニケーションを行う
- 機会に焦点を合わせる
- 会議の生産性をあげる
- 「私は」ではなく「われわれは」を考える
これらいずれも「組織に貢献し成果をあげる」ために必要な習慣なのである。
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