シニアの教える経営学:IBMを救ったガースナーの経営哲学

GW真っ只中の令和の初日、暇に任せて図書館内をふらふら歩いていて、ふと目についた一冊。それは、1990年頃、瀕死のIBMを救ったガースナーの名著『巨象も踊る』です。

     ガースナーの経営哲学

いったい何人が読んだんのだろうかと思えるほどボロボロになっていていたのですが、このくらいボロボロになるまで読まれると、図書館をの本もさぞかし本望だろうと思います。

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さて、厚い表紙の裏にはガースナーの「経営哲学と経営方法」として、次のような文言が列挙されています。

  • 手続きではなく原則で管理す
  • やるべきことを決めるのはすべて市場である
  • 品質、競争戦略、チームワーク、ボーナス、倫理的な責任の重要性を認識している
  • 問題を解決し、同僚を助けるために働く人材を求めている
  • 私は戦略の策定に全力を尽くす。実行は経営幹部の仕事だ。悪いニュースは隠さないように。そして、私に問題の処理を委ねずに、横の連絡によって解決して欲しい
  • 速く動く。間違えた場合でも、行動を起こすのが早すぎたためであれば、まだ良い
  • 組織階層は意味を持たない。会議には問題解決に役立つ人を集める。委員会や会議は最小限に減らす。委員会で意思決定す方式は取らない。意見交換は率直に行う
  • 私は技術を完全に理解しているわけではない。部門責任者は、技術の言語をビジネスの言語に翻訳するなが役割だ

これは、1993年3月26日、IBM会長兼CEOに就任した日の経営会議でガースナーが提示したものなのだそうです。これが瀕死のIBMを救った経営哲学だったんですね。

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