石原さとみ主演舞台の「密やかな結晶」は見ましたか?その魅力をお伝えします

石原さとみといえば、テレビドラマ「アンナチュラル」で話題の人気女優ですが、2018年は舞台でも活躍しているのをご存知ですか?その舞台というのが以下のパンフレット「密やかな結晶」です。

<出典元:http://hpot.jp>

私は舞台というものを見たことがなかったのですが、生まれて初めてこの舞台を見てきました。まずは、原作の「密やかな結晶石」を読んでから舞台をみたのですが、石原さとみの素晴らしさは勿論のこと、共演者や脚本・演出を含めた完成度の高さに感動しましたので、そんな舞台の凄さをお伝えしたいと思います。

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舞台の凄さや感じたことというのは、

  • 原作を読んでいると舞台の内容がわかりやすい
  • 原作から「舞台という新たな物語」を創り出す「俳優人、脚本、演出」の凄さ
  • 鑑賞位置に関するちょっとした反省

です。

原作「密やかな結晶」という物語

この舞台の原作は、小川洋子の長編小説「密やかな結晶」です。この物語は、ある孤島で古くから起こっている「消滅」という不思議な現象を中心に展開します。花や鳥といった普通に存在するものが、順に消滅(物理的に無くなる)すると同時に、そこに住む人々の記憶からも消えてゆくというもので、にわかには信じがたいような物語が展開するのです。

<出典元:https://www.amazon.co.jp>

しかし厄介なことに、住民の中には消滅した物の記憶が消えない人々が存在します。そん記憶を保持する人々を取り締まるために秘密警察が組織され、街中では「記憶刈り」と称して記憶を保持する人々を連れ去ってゆくという行為が横行しています。

鳥、花、本、・・・・と次々と有機物が消滅し、やがては右足、目といった人体までが消滅していき、そして最後には人間そのものが・・・。

そんな気味悪い孤島で生きてゆく人々の恐怖心や葛藤を描きながら、有機物(物)に執着した世の中にあえて警鐘をならし、「愛する人が消えても記憶の中で永遠に生き続ける」といったことを通して、生きるということの真髄を伝えているかのような物語です。

この物語に登場する主な人物は、主人公の「お嬢様」(職業は作家)。そしてこの「お嬢様を取り巻くのは、古くからお嬢様に付き添って色々と世話をしてくれる「おじいさん」、「お嬢様」の書く小説を出版する出版社の「R氏」、そして記憶刈りを行う「秘密警察」です。

これらの登場人物が、実際の舞台でどのように表現され、そしてこの物語が創り上げられるのかとても楽しみでしたが、それは驚きと感動に包まれたものだったのです。

石原さとみが「密やかな結晶」を演じたかった理由

では、なぜ石原さとみが「密やかな結晶」という舞台の主演を演ずることになったのかということなのですが、それは石原さとみ自身からのオーダーだったらしいのです。まずは、ホリプロのチケットサイトに掲載されている石原さとみのコメントを一読下さい。
参照元:http://hpot.jp/stage/hisoyaka

ここ何年もずっと舞台への思いを強く持っていたので、4年ぶりに舞台に立たせて頂けることを心から嬉しく思います!
実は今回の『密やかな結晶』は、原作を読み、是非これを舞台化して演じてみたいと思い、お願いした作品です。
ですので、特に思い入れが強く、今はただ実現していく高揚感に浸っています。記憶が消えてしまう恐怖と悲しいくらいの柔軟性、そして大切な人を守る事で抱く忘れたくない感情を、舞台上でどう感じられるのか今から楽しみで仕方ありません
石原さとみは、今ではテレビドラマやバラエティー番組で引っ張りだこですが、舞台へ出演したいという強い思いがあったんですね。そして、今回の原作「密やかな結晶」は事前に読んでいたとのこと。
これを読んだ時、「石原さとみもこんな小説を読むのか」と親近感を覚えました。手の届かないところにいる人気女優なのですが、少し神秘的な「密やかな結晶」という小説を好むような一面は、石原さとみをも神秘的に感じさせ、是非とも舞台を見たくなるのです。
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「密やかな結晶」という新たな舞台物語の凄さ

密やかな結晶の意外なキャスト

では、この舞台の面白さとはどこにあるのでしょうか?私は、まずはキャストの驚きを感じました。その主なキャストと言うのは次の通りです。

  • 主人公のお嬢様:石原さとみ
  • 古くからお嬢様に付き添うおじいさん:村上虹郎
  • お嬢様の書く小説を出版する出版社の「R氏」:鈴木浩介
  • 秘密警察:山内圭哉

村上虹郎、鈴木浩介共に人気の俳優です。舞台を見る前は、「おじいさん役、R氏役、秘密警察役を一体誰が演じるのだろう?」と不思議でした。と言うのは、この3人中に「おじいさん」に該当する俳優さんがいなかったからです。

しかし、実際に舞台を見て驚いたのは、なんと年齢20歳の村上虹郎がおじいさん役を演じていたことです。おじいさん役だからといっておじいさん風の特殊メイクをしている訳ではなく元気な若者なのですが、おちついた丁寧な言葉づかいやお嬢様に遣う表情などから「おじんさん」らしさを演じているところが、とてもユニークでした。

コミカルな演出

もう一つのこの舞台な特徴は「コミカルな演出」です。原作「密やかな結晶」は、静かで神秘的、悲しみさをも醸し出す内容なのですが、舞台ではところどころにコミカルさ演出が施されていましう。静かで神秘的なシーンだけで3時間演じた場合には、当然観客側にも飽きや疲労感といったストレスが出てしまうのですが、ところどころのコミカルさでストレスが解消されます。

コミカルさが表現されているのは主に次のようなシーンですので、あなたも是非楽しんでみてください。

  • 20歳の「村上虹郎」が「おじいさん」であると確認するために、出演者が「おじいさんですね」何度も何度も確認するシーン
  • 秘密警察隊が歌い踊りながら、ずっこけたりドタバタ激を演じるシーン
  • お嬢様を演じる「石原さとみ」との別れのシーンで、出演者のベンガルが軽く包容して別れる告げるところ、何度も何度も強く石原さとみを抱きしめるシーン

「静かで神秘的」〜「コミカル」〜「悲しみ」〜「コミカル」・・・・という繰り返しで、飽きることなく楽しみながら舞台を観ることができます。

はじめて見た舞台の「反省」

私は、生まれて初めて舞台の観劇をしたのですが、予約時の座席の選び方を失敗したと反省しています。私が予約したときには、ほぼ全ての日程で9割近くの座席が埋まってしまっており、あまり良い席を選択できるわけではありませんでした。

価格は9000円席と7000円席が準備されていました、すでに9000円席は完売でしたので、2階の7000円席のみ、且つ2階の両サイドの最後方列のみが空いていました。それでもいかと思い予約して感激しました。下の写真でいうと、写真右下の後方3列目の右端でした。

<出典元:http://www.gotokyo.org>

この席の難点は次の通り。

  • そもそも舞台から遠いので、役者の表情がはっきり見えない(観劇用双眼鏡が必要です)
  • 舞台の右手で演技が進む場合には、前の観客に隠れて見えなくなってしまう場合がある
  • 常に横を向いていなければならないので、次第に首や肩が痛くなる

なにはともあれ、舞台鑑賞するのであれば、「S席、正面、前の方」に限りますね。次回からは早くいい席を予約するようにしたいと思います。

まとめ

以上、私が人生で初めて体験した舞台、「密やかな結晶」の素晴らしさと鑑賞についてのご報告でした。

  • 「密やかな結晶」は石原さとみ自身が原作を読み、オファーした舞台だった(石原さとみの魅力がますます高まった舞台である)
  • 石原さとみの舞台「密やかな結晶」は、その神秘的な魅力を秘めながらも、時にコミカルさも交えた演出で、とても楽しめる舞台である
  • 舞台鑑賞するのであれば、多少値段が高くても良い席(正面、前)を予約するに限る

今回の体験を学びとして、今後もどんどん素敵な舞台を楽しみたいと思います。

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