40代〜50代の転職は若手・中堅に比べて障壁が高いと言われていますが、企業側が求めるスキル・キャリアや人材像にマッチしている場合には、成功する確率も高まります。
では、40代以上のキャリア採用において企業が求める人材像とは何か?それは、
- 思考に柔軟性がある人
- 想像力の豊かな人
- 素直な人
なのです。
思考に柔軟性がある人
私は、現役の採用担当者として日々キャリア採用のための活動を行っていますが、専門性以外に、専門性と同等またはそれ以上に大切な要素だと思うものがあります。それが「思考の柔軟性」、「想像力の豊かさ」、「素直さ」といった人物像に関する素養です。
まず「思考の柔軟性」についてです。転職後のキャリアとしては、当然やりたい仕事やポジション、年収などの希望をお持ちであり、これらの条件を確認したり面接官と折衝したりすることも大切です。
しかし、中には応募者自信の条件を絶対に譲らないという方や、面談の段階で事細かな条件合意を求めてくる応募者もいます。企業側の事情はというと、採用条件の概要は決めているものの、詳細は合意に至る段階で詰めいていこうというスタンスの場合が多いこともあります。
企業のニーズや転職市場はナマモノで、売り手・買い手の合意あってのマッチングなので、売り手側の事情や都合だけを強引に主張されると、企業側は売り手の柔軟性を疑い、引いてしまうことにもなります。
一方、思考に柔軟性がある人は、譲れない条件の明確化や、押すべき希望条件の押し具合や、あきらめるべき条件の引き際タイミング、代替条件の提案など、いろいろな要素を余裕をもって変動させながら、話をうまく前向きに進めていく交渉上手な人でもあります。
転職すること自体で、自分が何を勝ち取りたいのかを明確に持っているため、絶対にはずせない目的だけを押さえているのではないかと思われます。こういう方々の場合、「入社後すぐにこういう状態でなければいけない」という思考よりは、「入社直後から1、2年のスパンで自分がどう貢献できれば条件が変わっていくか」というように少し長めの時間軸で物事を判断され傾向があるため、入社後も末永く活躍いただけると判断できます。
想像力の豊かな人
次に「想像力」についてですが、想像力の豊かな方は、応募書類を作成する段階から色々と思いを巡らし応募してきます。例えば次のようなことを考えながら面接にも臨んできますので、採用担当者としても面白みを感じ、高感度も上がります。
- 求人票から読み取れる、企業のホンネの募集条件・求められている人材像
- どういう応募者が集まっていそうか、その中での自分の優位性は何か
- 採用する側が自分を採用する場合に考えるであろうリスク
事前にこのようなことの思いが巡らさせれていることで、企業側のニーズの変化にも柔軟に対応した面接や折衝ができるようになります。
素直な人
最後に「素直さ」です。
ミドル〜シニア層となると、過去2、3回転職していて、転職回数を経験すればするほど、慣れが発生して、面接時の発言や対応が粗くなってくる方もいます。まこお様な方には、採用担当者も構えてしまい、印象が悪くなってしまいます。
一方で、素直さのレベルが高い方は、いつも新鮮で、細かな折衝で気まずくなるような場面でもぶっちゃけた発言が多く、結果的に親近感が高まることがあります。採用担当者は、「このような人であれば採用したい」という欲求が強くなりがちです。
40代〜50代の転職を成功させよう!
いかがでしょうか。あなたも企業が求める人材像を把握して転職活動をしてみてはいかがでしょうか。しかし、いずれにしても人材転職市場の変化やチャンスを見逃してしまってはどうしようもありません。変化やチャンスを見逃さないようにするための対策は何か?
それは、まさしく転職サイトや人材データベースを活用することにあります。あなたが、いくら情報収集能力が高いと言っても、あらゆる企業のニーズを把握することはできません。転職サイトや人材データベースは、あなたに変わって企業情報を収集し、あなたに適していそうな求人情報をタイムリーに知らせてくれるツールなのです。
以下に主なサービを紹介しますので、活用してみてください。
まとめ
これまで、40代〜50代の転職者に企業が求める人材像についてお話してきましたが、そのポイントは次の通りでした。
- 思考に柔軟性がある人
- 想像力の豊かな人
- 素直な人
あなたも自分のタイプを把握した上で、転職に臨んでみてはいかがでしょうか。